本(TAB譜)+CD 著者: Jay Umble 136ページ
ジェイ・アンブルの4冊目の著書になります。
トータルなイメージは今回も変わりませんが、インプロヴィゼイションのテクニックとして以下の29のセクションに分けて具体的なフレーズを提供するという展開になっています。フレーズのそれぞれを文章で区別して表現するのはちょっとたいへんなので、このセクションの名前で感じをつかんでいただければと思います。
1. Arpeggios
2. Chromaticism
3. Dominant Perspectives
4. Double Stops
5. Dynamics
6. Harmonic Manipulation
7. Intervals
8. Linear Motion
9. Melodic Development
10. Melodic Displacement
11. Melodic Expansion
12. Negative Tonal Space
13. Octaves
14. Parallel Linear Concepts
15. Pedal Tones
16. Phrasing
17. Random Open Strings
18. Random Triad Improvising
19. Rapid Chord Changes
20. Repeatable Motifs
21. Resolution
22. Rhythmic Development
23. Seconds and Sevenths
24. Side-Slipping
25. Sub-Tonalities
26. Symmetrical Scales
27. Targeting
28. Three Against Four
29. Tonal Centers
CDには全部で82のトラックに本に掲載された148の例すべてが収録されています。
この例というのはシングル・ノートの2〜4小節ぐらいのフレーズが多いのですが、中にはブルース1コーラス分や、リズム・チェンジやモーダルな曲の8小節分ぐらいのフレーズ、代理コードのコンセプトを示すものなどもあります。
全体を覆っている雰囲気は、やはり師匠であるパット・マルティーノ譲りのマイナーのモーダルなイメージ。比較的やさしいフレーズも含まれていますが、使いこなしも含めてトータルには上級者向けと言ってよいでしょう。とにかくおもしろいアイデアがいっぱい出てくるので、取り組み甲斐があり楽しいはずです。まわりがぶっ飛びますよ。
著者ジェイ・アンブルも、すべての人が何かを得ることができると保証しています。