本(TAB譜付)+CD 64ページ 著者: Jeff Schroedl
もし「ジャズはまだよく知らないけども、なんとなくジャズ・ギターがカッコよさそうで弾いてみたい」というような段階であれば、MelBay's Complete Jazz Guitar Method by Mike Christiansen をお薦めしたいけど、ある程度ジャズを聴いていて、そこそこ曲も知っているという方が入門書として使うなら本書は簡潔かつ充実した内容で最高に親切な1冊だと思います。
なにせ入門の基礎段階から超有名スタンダードをふんだんに使ってレッスンを進めるなんてすばらしいじゃありませんか。自ら有名楽曲の著作権を管理しているハル・レナード社ならではです。
ジャズで使う基本的なコード・ヴォイシングやコード進行のエクササイズをひととおりやったら、さっそく有名曲を使って簡単なコンピングを練習。こんな段階でA Nightingale Sang In Berkeley Square みたいな曲を使って練習できるなんてほんと素敵!
続いてスケールやモード、インプロヴィゼイション用のショート・リックなどを学び(このあたりもかなり質が高い)、SOLOINGSTYLESのコーナーでもスタンダード曲を採り上げ有名アーティストがプレイしたソロのコピーが採譜されています。
さらにコード・メロディー、テーマの弾き方、を有名曲で練習し、イントロ&エンディング・パターン集まである。初心者向けのわかりやすさと本格派志向のコンテンツを両立させたほんとうにぜいたくな入門書です。ほとんど上級者の手前レベルまで使えます。
以下は使用する曲の一部。
* A Nightingale Sang In Berkeley Square
* Autumn Leaves (Les Feuilles Mortes)
* Billie's Bounce (Bill's Bounce)
* Bluesette
* Desafinado
* Easy Living
* Honeysuckle Rose
* I Remember You
* Impressions
* Misty
* Mr. P.C.
* My One And Only Love
* My Romance
* Ornithology
* Road Song
* Samba De Orfeu
* Satin Doll
* Song For My Father
* Take The 'A' Train
* The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)
* Watch What Happens