DVD 47分
最近いろいろなアーティストがハープ・ギターをプレイしている様子を見ることがずいぶん増えてきたように思うのですが、みなさんはこの楽器を生で聴いたり、あるいは実際に弾いたことがあるでしょうか?
その形状のユニークさから、私は何か特殊な楽器のような印象があったのですが、少なくともスティーヴン・ベネットに関して言えば普通の6弦ギター・プラス・アルファ的な使い方をしていて、これならみなさんもすぐにでもチャレンジしてみたいような気になるのではないでしょうか?
低音弦が共鳴して響きが豊かになるということはありますが、高音側の6弦のサウンドは普通のアコースティック・ギターそのものですし、プレイヤビリティーもほとんど変わらないと思います。元々父親が所持していたという古いハープ・ギターも登場するのですが、ベネットは最も標準的なハープ・ギターのチューニングを知らずに、自分で勝手にいろいろと試していたようです。本作品でも曲ごとに少しずつチューニングを変えたりして、いろいろな可能性を感じさせてくれると同時に、イージーに取り組めそうな勇気と遊び心を呼び起こしてくれるでしょう。
楽器についての説明もあり、興味のある方がガイドとして見るのにも適しています。そして何より、楽曲のよさは相変わらずです。ただし、ハープ・ギターを使って何か特別に変わったことをやりたい人、変態的プレイを目指すという方には向かないかもしれません(笑)。
オープニングでトラディショナル・ナンバーのWestphaliaWaltz が演奏されるのと、キャシー・フリーマンに触発されて作曲したBがオーストラリア国歌とのメドレーになっている以外はすべてベネットのオリジナル曲です。
収録曲:
1. Perestroika
2. Sea Rose Beach
3. Run, Cathy Freeman, Run/Advance Australia Fair
4. Late Last Night
5. At This Moment
6. Tom and Sally
7. Cornwall
8. Issoudun
9. Oregon