DVD Filmed in Historic London 48分+メイキング&クレジット11分
デヴィッド・スタロビンは自らのレーベルを持っていて、彼のために書かれた新しい現代音楽のレパートリーを長きに亘って発表してきたのですが、一方で本作品のような古典にも真摯に取り組んでいるようです。古典にはその時代の楽器をということでしょうか、彼の写真では古楽器と思しきギターを手にしているのをいくつか見ることができます。
ここで使用しているのは19世紀のウィーン様式のギターでハウザーの1923年作だそうです。彼はポピュラー系のギタリストのようにストラップを使ってプレイしています。ブリッジのデザインが変わっていてフィンガーボードの形状もなんだか今風です。
彼はアメリカ人ですが、この作品はロンドンのたぶん歴史的に重要な建造物である教会内で撮影されています。おかげで音楽にマッチしているだけでなく、ただスタジオやホールで一人座っている絵と比較してひじょうに趣のある映像になっています。それにしてもどうしてわざわざこういう選択をしたのかと思うのですが、この撮影スタッフはジュリアン・ブリームのあの有名な映像ソフトを撮ったのと同じ人たちなのですね。かつてのメルベイの作品と全然違うのは当然といえば当然です。
ところどころで楽曲や奏法についてコメントしながらも淡々と進行して古典らしき雰囲気を保ち、映像ソフトとしても芸術性が感じられる作品になっています。
Fernando Sor
* Andantino in A Op. 60, No. 23
* Andantino in Am Op. 44, No. 22
* Cantabile in A Op. 47, No. 5
* Galop in G Op. 32, No. 6
* Larghetto Op. 35, No. 3
* Rondeau in D, Op. 48, No. 6
Mauro Giuliani
* Introductioon Theme and Variations Op. 105
* La Tarantella Op. 24B, No. 14
* Op. 51, No. 11
* Op. 51, No. 13
* Op. 51, No. 14
* Op. 51, No. 15
* Op. 51, No. 3
* Op. 51, No. 7
* Op. 59, No. 15 in G
* Op. 59, No. 4 in F
* Op. 83, No. 4
* Op. 83, No. 5
* Op. 83, No. 6